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もしもお客さんが喉にモノを詰まらせたら? そんな緊急時の対処法

夜職で働いていると、お客さんに食事を提供する機会は少なくありません。 特にスナックでは、キャバクラとは違いしっかりとした食事を提供するところも多いです。 起きては欲しくないですが、お客さんが食事を喉に詰まらせてしまう事故が起きる可能性もあります。 そのようなとき、適切な「喉にモノを詰まらせた際に行う処置」を知っておかなければ、実際にお客さんがモノを喉に詰まらせた際に対処ができません。 そこでこの記事では、喉にモノが詰まった際、どのように処置をすればいいのかを書いていきます。 ぜひ参考にしてください。 ハイムリック法 ハイムリック法とは横隔膜を圧迫して、異物を排除する方法となります。 具体的には、上記の画像のように脇から腕を通します。次に「へそ」と「みぞおち」の間に、片方どちらでも良いのでこぶしを作り、空いているもう片方の手で、そのこぶしを包みこみます。 その状態のまま強く素早く押し上げ圧迫すると、異物が取れる可能性があります。 やり方は簡単なので緊急時には使用して欲しいですが、ハイムリック法を使用してはいけない方がいます。 ・意識がなく反応がない状態。 ・乳児や新生児。 ・妊婦さん。 これらの人にハイムリック法をしてしまうと、身体に大きなダメージを受けてしまうため、絶対にしてはいけません。注意しましょう。 ハイムリック法をして異物が取れない場合、上記のハイムリック法が出来ない方には「背部叩打法」を行いましょう。 背部叩打法 背部叩打法のやり方は 「ハイムリック法」よりも簡単で、両肩甲骨間を掌で叩くだけとなります。 やり方のコツとしましては、対象者の頭を下げます。そうすることにより重力を使うことができるため、結果的に異物が取れやすくなります。 更にこの背部叩打法の利点としましては、立っていても座っていても寝転んでいても、どの体勢でも試行できるというところです。 その為、対象者が苦しくて蹲っていても、無理やり体制を立て直してハイムリック法をする必要はないので、簡単に喉に詰まった異物を取り除くことができます。 緊急時はぜひ実践してみてください。 指交差方法 こちらは直接手で異物を取り除く方法となります。 やり方としましては、対象者を横に寝かせます。 次に親指と人差しを交差させ、親指が上の歯、人差し指が下の歯に当たるようにします。 そのままゆっくりと捻るように口を開き、もう片方の人差し指で異物を取り除きます。 ポイントとしては、「異物を取り除く際は指にガーゼやハンカチを巻きつけること」と、「入れ歯が外れそうな場合は取り外す」ということです。 この指交差方法、一見すると簡単に思えますが、対象者は現時点で息が出来なくて苦しんでいるため、上手く取ることが出来ない場合が多いです。 更にうまく取れなかった場合、異物を喉の奥に押し込む形になってしまうので、状態が悪化しています。 そのため、口を開いて異物が手前にあって確実に取れる状態でなければ、異物を直接取り除こうとしない方がいいです。 もし上記の「ハイムリック法」と「背部叩打法」を試していないなら、先にそちらを行いましょう。 意識がない場合 この場合の時には、「ハイムリック法」や「指交差方法」で異物を指で取ろうとしない方がいいです。 詰まっているモノが気道に入る可能性があるからです。早急に救急車を呼びましょう。 救急車が到着するまでは、「胸骨圧迫」を行います。 方法は下記のサイトに詳しく書かれているため、ぜひ参考にしてください。 http://www.hokkaido.med.or.jp/firstaid/sosei/t005shinpai.html まとめ 今回は喉にモノが詰まった際の応急処置について書きました。 スナックで食事を提供する際、お客さんがノドを詰まらせる可能性は0ではありません。 そのような時、この情報を知っていることで素早く対処ができるので、ぜひ参考にしてください。 ポイントとしてハイムリック法は、「意識がなく反応がない状態」、「乳児や新生児」、「妊婦さん」には行ってはいけないということ。 背部叩打法は頭を下げることで、重心により異物を取り除きやすくなるということ。 指交差方法は親指が上の歯に当たり、人差し指が下の歯に当たるように交差させて口を開くこと。また、指交差方法を行うことにより、異物が奥に行ってしまう可能性があるので、ハイムリック法や背部叩打法を行っていない場合はそちらを先に行うこと。 意識がない場合はすぐに救急車を呼ぶ。意識がない場合は、ハイムリック法や指交差方法を行ってはいけない。 以上を意識して、万が一の際は実践してみてください。