褒め方

その他

人間関係を良くする褒めの技術

以前ご紹介したこちらの記事↓できるママとできないママの褒め方とは?女の子が辞める原因はここにあった! できるママとできないママの違いは、スタッフへの褒め方や接し方にあるということを書きました。褒める・叱る・相手を承認するということに関しては、非常に奥深いものです。 しかし、褒めるということを難しく考えすぎてギクシャクしてしまう人もいるようで、未だ『褒めるということができない。』という方が多いようです。褒める・相手を承認するということことは、特別なことを言わなければいけないわけではありません。 最近ではSNSなどで、いいね!GOOD!など、クリックひとつで評価をすることが簡単にできます。しかしクリックは簡単にできても、まだまだ言葉にだして相手を褒めるのが苦手な人は多くいます。 褒めるということはなにも部下だけに限りません。 褒めるということは、相手を承認することでもあり、『温かい言葉』『信頼の言葉』をかけることでもあるのです。上司や先輩に向けてであれば、『教えてくれてありがとうございます。頼りになります』これもりっぱな褒め言葉。 相手に対して敬意のある言葉は、全て褒め言葉なのです。 今回は、褒めることがまだまだ苦手なあなたに、プラス一言を加えるだけで簡単に相手を気持ちよくできる方法をお伝えしていきます。 ママだけに限らず、同僚やお客様にも使える方法なので、「人を褒めるのが苦手」というあなたは是非、今回の記事をチェックしてみて下さいね。 褒めるタイミングの勘違い 褒めることが難しいと感じる人の理由は、褒めるタイミングとネタを考えすぎてしまうところにあります。 相手を褒める時は、何か大きなことを成し遂げた時、良い結果を得た時のみだと考えている人は、人をうまく褒めることができません。 また、褒めることが苦手な人は、 「こんなことできて当たり前だから褒めたって仕方ない。」「なんか下心があると思われたら嫌だな。」「口に出すのが恥ずかしい。」 といった心理が働いているようです。 まずはそのような凝り固まった考えは捨てること。 先述したように、褒めることとは大げさに表現することだけではなく、「信頼のある言葉」「温かい言葉」をかけることでもあるのです。 相手が喜んでくれれば、こちらはもっと嬉しいもの。気持ちの良い時間を過ごし、コミュニケーションを高めるためにも、褒める技術は取得しておく必要があるのです。 承認欲求を満たす 褒めることばかりを考えていると、どうしても上から目線の物言いと捉えてしまう方が多いようです。 褒めるという言葉が苦手なら、相手の承認欲求を満たすということを意識してみて下さい。 人間は認められたい生き物です。「すごいね。」「さすがだね。」普段の言葉にこのような言葉をプラスするだけで、相手の心が満たされることも多いのです。 まずは自分に置き換えてみて、言われたら嬉しいなと思う言葉を、相手になげかけてみるようにしてみて下さい。 そして相手の話をしっかり聞き決して否定せず、相手を認めることを心掛けてみましょう。 年齢を重ねた人ほど褒めてほしいもの 会社の社長や経営者、偉くなればなるほど人を褒める立場になり、人に褒められることが少なくなります。それはお店を経営するママもそうですよね。 しかし地位が挙がっても偉くなっても、人は褒めてもらいたいもの。褒める技術は、どんな立場の人に使っても損はありません。自分より目上の人に対しても、どんどん褒め言葉はかけて行きましょう。 ママや先輩であれば、 「ママ、昨日は会話に困った時にフォローしてくれてありがとうございました。」 「〇〇先輩、いつも気にかけてくれてありがとうございます。」 これも立派な褒め言葉。また、褒め言葉は本人じゃなく周りや第三者に言うのも効果的です。 お客様に、「ママってとっても優しいから大好きなんです。」 日頃お客様との何気ない会話でそんな言葉を言っていれば、いつか第三者の口から本人に伝わるもの。陰口がいつか本人に伝わるように、陰褒めもいずれ本人に伝わるものなのです。 さらに第三者からの褒め言葉は直接言うよりも印象がよくなり、言われた本人の嬉しさもより高まります。 「ここのお店はママが優しく、みんな仲がいいんだな。」とお客様からの評価もアップするので、効果は抜群です。 直接本人に伝えるのが恥ずかしい人でも、これなら実践できそうですね。 プラスアルファの技術 「 そうそう褒めるところが見つからない。」 構えて考えてしまう人には、「いつもの言葉にプラスするだけで相手をいい気分にさせる方法 」 をいくつかご紹介します。 ○スタッフ同士の挨拶 お客様がお店にいない時、出勤したスタッフ同士は「おはよう。」と必ず挨拶をしますよね。1日の始まりのコミュニケーションとして、挨拶はスタッフ同士やママとのコミュニケーションをとる恰好のチャンス。 「おはよう。」だけではもったいありません。 プラスアルファとして、 「おはよう、学校も忙しいのにバイトも頑張ってるのね。」「おはよう、昨日は遅くまで残ってくれてありがとうね。帰り大丈夫だった?」「おはよう、今日は何だかとっても嬉しそうね。何かあったの?」 さらに目下のバイトの立場であれば、「おはようございます。いつもママ(先輩)が笑顔で挨拶してくれるので、元気になれます。」というような言葉を言うのも○。 少し『褒め方』とは違う部分もありますが、このようなプラス一言付け加えるだけで、びっくりするほどその日テンションが変わり、良い関係を築くことができるのです。 さらに「お疲れ様」の時も同じ。「お疲れ様、今日も遅くまでありがとう。」など、プラス一言何か加えることを心がけてみて下さい。 オーバーに褒めることが出来ない人は、挨拶にプラスアルファ嬉しい言葉をたしてみましょう。それだけで人間関係は、良い方向に向かっていくと思いませんか? プラスアルファの言葉は、スタッフ同士だけじゃなく、お客様にも効果抜群です。 ○お客様にも効果的な「一言」プラス 「トップが〇〇社長のような思いやりのある方だと、従業員はきっと幸せでしょうね。」「〇〇さんが来てくれるととっても嬉しい。〇〇さんはみんなに優しいから、女の子達からも人気なんですよ。」 このように、「社長は思いやりがあるんですね。」「〇〇さんが来てくれると嬉しいです。」だけでもいいですが、さらに一言付け加えるだけで、より具体性が増し、想像が掻き立てられます。 踏み込んだコミュニケーション能力が高い人は、このようなプラスの一言を上手に使っているのです。 褒めることは人間関係を良い方向へ築く 『自分を否定する人』 『文句ばかり言う人』 よりも、『自分を認めてくれる人』 『褒めてくれる人』 に会いたいと思うのは、当然のことですよね? これはスナックや会社に限らず、夫婦や恋人関係、親子や友達関係、全てに通じることではないでしょうか?人を褒める・承認するということは、他人同士だけに有効なわけではありません。 関係性が長くなった家族や親子にも多いに有効なのです。 人間関係は話す言葉によって大きく変わります。人を変えることは出来ないといいますが、あなたが相手を褒めたり承認することで、相手の態度も変わってくる可能性は多いにあるでしょう。 できる人、好かれる人は言葉の使い方、発する言葉が違うのです。 褒める部分を中々見つけられない人は、まずはプラスアルファの言葉を付け加えることから練習してみて下さい。 ここで間違えてはいけないのは、プラスアルファの言葉は自分のことを付け加えてはいけません。 『おはよう。昨日朝まで飲んでてさー、二日酔いでもうしんどくってー』 これは会話としてはOKですが、挨拶にプラスアルファする言葉としてはNGです。挨拶にプラスアルファの言葉は、必ず『相手のこと』を思う言葉にして下さいね。 まとめ 褒めることは人間関係を良い方向へ導く最強の技術です。 褒めることが出来ない人は、 『何だか根回しのように感じる。』『下心があるように思える 。』 など、 その先や裏を考えすぎてしまっています。しかし相手が気分が良くなって、人間関係がうまく行くのであれば、歯の浮くような褒め言葉でも素敵な言葉だと思いませんか? 慣れた人間関係ほど褒めることが恥ずかしくなってしまいますが、そんな時は、挨拶にプラスアルファの言葉で相手の心の中に入り込んでみて下さい。 人を褒めれば褒めるほど、相手のいいところを見つけるのが上手になってくるはずですよ。

スナックについての知識あれこれ

できるママとできないママの褒め方とは?女の子が辞める原因はここにあった!

「若いホステスが続かない。」「最近の子は忍耐がない。」「ちょっと嫌なことがあればすぐやめる。」 スナックの経営をされているママさんが、以前こんなことをおっしゃていました。ですが女の子が一度入店すると1年・2年と続く、定着のいいお店もあります。 経営者はとても大変なものだなあと思いつつ、何故女の子が長く続くお店と、女の子が全く続かないお店があるのかを考えてみました。 全てがこうだと言うわけではありませんが、もしかすると、女の子が続かない理由は、あなた(ママ)にあるかもしれません。 ママであるあなたは、 入店した女の子をしっかり褒めて上げていますか?「ありがとう」と感謝を伝えていますか? 女の子をまとめる経営者として、正しい褒め方や感謝を伝えているのかなどを、もう一度振り返ってみて下さい。 女の子は言わばお店の商品です。実はあなたの間違った対応で、とんでもないダイヤモンドの原石を、みすみす辞めさせてしまっているのかもしれません。 正しい褒め方、接し方をしていますか? 管理できるのは5~7人が限界 あなたのお店は、女の子は何人いらっしゃいますか? 3人、4人…?・・・7人以上スタッフがいる場合は、ママひとりの管理は厳しいでしょう。 実は、「スパン・オブ・コントロール」という経営学に基づくと、一人のマネージャーが管理できる部下の人数は、5~7人が限界だと言われています。 7人以上いる場合は、マネージャーやチーママといった存在が必要になります。 そして女の子をまとめるのが苦手なママは、信頼できる人に役職を与え、任せることも考えなければいけません。 人数が多ければ多いほど、コミュニケーションやスタッフ管理は大変になります。まずはスタッフの人数は管理可能の人数かを考えてみて下さい。 そしてスタッフの年代もしっかり把握しましょう。 年代で変わる価値観の違い お店経営にあたって、お客様を大事にする前に、まずは女の子の育成・教育が大切ですよね。 『褒めて育てる』 そんなこと分かっているし、女の子に頑張ってもらうためにあれやこれや気を使っているのに、イマイチ伝わらないということ、ありませんか? 褒める・叱るにおいては、ほとんどが自分の価値観で言動・行動してしまってる場合があり、その結果、「ママはわかってくれない」「ママとは合わない」となって女の子がやめてしまうケースがあります。 価値観は人によって全く違う物です。まずはざっくりと、年代別でもこれだけ違うことを覚えておきましょう。 ママとの価値観のズレが、女の子のやめる原因となっているのかもしれません。 ◆40代~50代のホステス この年代のホステスは、バブル時代を経験していて、お金や物に対して執着があります。ブランド物を持ち、高級車に乗って高級マンションに住むのがステータスな時代を過ごしています。 水商売が最も華やかだった時代を知っていて、「お金」にとても貪欲です。 「同伴頑張ったらボーナス〇〇円だすよ。」「お客さん連れてきたらお給料アップするよ。」 頑張りはお金で評価することで、非常にやる気を出すのがこの年代のホステスさんです。 そしてホステスだけじゃなく、現在お店をされているママさんはこの年代が多いのではないでしょうか? ◆10代~30代のホステス 現在お店が最も必要とするのは、この年代かと思います。この年代の子達は、物やお金にあまり執着がありません。 何故なら、お金や物に溢れた時代に生まれてきているからです。 バイトをする理由も「何となくお小遣いが稼げて楽そうだから。」と時間給以上のことを求めない場合が多く、「頑張ったらお給料アップよ。」という言葉はあまり響かないのです。 お金ももちろん大切ですが、それよりも、 ・その場所が楽しいか楽しくないか?・ママが優しいか優しくないか?・自分はママの役に立っているのか? といった、お金は2の次で、充実さや自分の存在価値をメインに考えます。 この年代のホステスには、お給料アップで頑張ってもらうのではなく、 「〇〇ちゃんがいてくれるからこの場が盛り上がる。」「〇〇ちゃんは本当に場を和ませるのが上手ね。」 など、存在を褒めてあげることで、自分の価値を認識し頑張ってくれます。 お金よりも、ママに認めて貰いたい!という欲求が強いのが、30代以下の特徴です。 しかし残念なことに、40代~60代のママさんは、ここの価値観がズレてしまっている人が、非常に多いのです。 何故なら自分のホステス時代は、お客様をたくさん呼んでたくさん稼ぐことが価値でステータスだったから。40代~60代のホステスは、自分が結果を出してきたからこそ、結果を重視しがちなのです。 つまりはママになりホステスを褒める場合も、結果しか褒めない事が多く、プロセスを褒めることに欠けています。 今の若いホステスさんを褒めるのに必要なのは、【お客さんをお店に呼んだ】という結果だけを褒めるのではなく、【呼ぶまでにした努力 】または【その他の部分】 も褒めてあげなければいけません。 では、次に出来るママと出来ないママの褒め方を見ていきましょう! 褒め方の技術 褒め方の違いの例として、一つご紹介します。 できないママのNG褒め方 「今日可愛いドレス着てるじゃん。どうしたの。誰か来るの。」 できるママのOK褒め方 「まあ、今日は可愛いドレス着てるわね。とっても似合ってるわ。」 この違いわかりますよね。可愛いドレスに対し褒めてはいますが、上の方は非常に嫌味ったらしいのがわかりますか? ホステスの変化に気づいたのはいいものの、このたった一言でやる気が上がるか下がる大きく変わります。変化に気づいてても、何も言わないママも当たり前ですがよくありません。 女の子は、お客様の前にママに認められたいのです。 わかりやすく、出来るママと出来ないママの褒め方の違いをまとめてみました。 出来ないママの褒め方と出来るママの褒め方の違い 褒め方の下手なママ ・そもそも褒めない・感謝しないこれはもう論外。ママとして失格です。まずはホステスの変化に気づき、褒める練習や感謝する練習をしましょう。 ・結果を残したホステスしか褒めないお客様と同伴したホステス、お客様を呼んだホステスしか褒めないのはNGです。ラインや電話をしたなど、呼べていなくても努力しているホステスも褒めることが大切です。 ・〇〇ちゃんを見習ってみて、〇〇ちゃんをお手本にしてみて人気のあるホステスと比べるのは絶対にいけません。人それぞれ個性があり、プライドもあります。良かれと思って言ってしまうママが多いですが、他人との比較は絶対にNGです。 褒め方の上手なママ ・お客様を呼べないホステスもプロセスや他の部分で褒める例「いつもラインでやり取りしてくれてるのね。ありがとう。」 「 掃除頑張ってくれてありがとう。」 「 いつも遅刻しないで真面目に来て偉いわね。」 「 嫌な事言われてもいつも笑顔で我慢してすごいね。」 出来るママは、結果だけでなくあらゆる角度から人を褒めることができます。 これが出来るママは、10代~30代、40代以上の全てのホステスから信頼を得ることでき、結果しか褒めないママはお金のために頑張るホステスしかついてきません。 田舎の安い時給のスナックに若くて可愛い子が多いのに、都会の高時給のラウンジには40代以上のホステスしかいなかったりすることに、疑問が湧いたことってありませんか? お金に価値をあまり見出していない30代以下のホステスが、お給料が安くても働きやすい所に行くのは、実はこういった理由だったりするんですね。 さらにお金のためだけに頑張っているホステスは、今より好条件のお店から引き抜きが来れば、お店を躊躇なく変えるでしょう。 しかしママの存在や信頼で働いているホステスは、ママが好きで働いているので、引き抜きに応じません。 長くお店に残ってくれるのです。 若くて戦力になるホステスさんを確保したいのであれば、価値観のずれを受け入れ、正しい褒め方をマスターしなければいけません。 価値観の違いを受け入れる 時代の流れは大きく変化しています。 「昔は…」「私達のホステス時代は…」 水商売が絶頂だった時代と、【今】を比べ過去の栄光を自慢してしまうママが多くいます。 正直に言うと、バブル時代は【夢】 、水商売の絶頂時代はそこそこの容姿であれば、誰だってお店に出勤するだけで普通に稼げた時代です。 【今】 の時代はお客様はお金を使いたがらず、お店に来てもらうことは難しいのです。 そんな難しい【今】の時代にお客様を呼べるホステスは、昔のホステスとは比べ物にならないほどレベルが高いでしょう。 その認識を間違え、「昔のホステスは凄かった」と自慢してしまうと、周りからは滑稽に見えてしまいます。 ジェネレーションギャップを受け入れ、過去の栄光や考えを一旦捨て去ることが必要です。時代とともに会話や営業方法だけでなく、ホステスの接し方も変えなければいけないのです。 若いホステスさんに長く働いてもらうためには、価値観の違いを受け入れるしかないのです。 存在を褒めること 上手くいってないホステスほど、褒めてあげなければいけません。 しかし40代以上のママは、上手くいってない子ほど褒めることができません。 何故ならママは、ホステス時代も人気の合った人が多く、何故上手くいかないのかを理解できないからです。 「こうすればいいのに。」 と思うことが多く、相手に自分の価値観を押しつけてしまう傾向があるのです。 上手くいかないことに着目し、それを改善しようということも大切ですが、まずは上手く行っていること、小さなことでいいので褒めて上げるようにしてみて下さい。 褒めることが苦手なのであれば、まずは小さなことでいいので、「ありがとう。」を言えるようにしましょう。 「お疲れ様。」だけでなく、「お疲れ様。今日もありがとう、気をつけて帰ってね。」 一言を付け加えるだけで、女の子は嬉しくなってしまうものなのです。 まとめ 人は物事を自分の経験で判断してしまいがちです。 そしてその経験から、考え方を相手にも押しつけてしまいます。そうなるともう理解しあうことは永遠にできません。 その時はわかったふりをしていても、心の中では「ママとは合わないからやめよう。」と感じています。 女の子が辞める原因は、女の子に問題があると思っているママや経営者は多いですが、実はトップであるあなたに原因がある場合は非常に多くあります。 まずは価値観のズレを受け入れ、相手の存在を認め、褒めること・感謝することから初めてみて下さい。