あなたは聞き上手ですか?実は以外と出来てない聞き上手の落とし穴
「ナイトワークしたいけど、お喋り下手だからなあ。」 「お客さんと何を話していいのかわからない。」 そんな悩みをかかえる初心者ホステスはとても多いです。話し方がわからないといった理由で、中々ナイトワークに踏み出せない人もいます。 だけどホステスは、プレゼンターでもなければお笑い芸人でもありません。ペラペラお喋りが上手であったり、笑いを取るのが上手な必要はないのです。 スナックへ来たお客様は主役、ホステスは脇役。会話の主役はお客様でなければいけません。その主役をさしおいてペラペラ喋るのは、会話上手と言えるのでしょうか? 『話し上手』は『聞き上手』といった言葉は、誰しも聞いたことがあるでしょう。お客様を楽しませるためには、話し方を鍛えるのではなく聞き方を鍛える必要があります。 「話しを聞くだけでいいのね。」 実はこれも、半分正解で半分間違い。 ホステスは『聞き上手』であり、『聞き出し上手』でなければ会話は続きません。プロのホステスさんは、この『聞き上手』と『聞き出し上手』を心得ています。 そこで今回は、『聞き上手』プラス『聞き出し上手』を勉強していきましょう。 会話を勉強すると、お客様とのコミュニケーションもスムーズにいくだけでなく、お昼間の仕事や人間関係もスムーズに行きますよ。 ぜひコツを掴んで実践して下さいね。 会話上手って何? そもそも、【会話上手】って何でしょうか? 『おもしろい話しをして人を笑わせること?』 『相手の知らないであろう様々な知識を教えてあげること?』 確かにテレビやメディアの【会話上手】のタレントさんや芸人さんをみていると、話しが面白くて受け答えもしっかりして、頭の回転が早いですよね。 しらずしらずに自分を重ねて、「私はこんなに頭もよくないし、話題も乏しいからスナックで働けない…。」 と感じてしまいます。 ですがホステスは、テレビで見るようなプロの話し家とは違います。 もちろんプロのお笑い芸人やタレントのように、ずば抜けてトーク力があるホステスさんもいますが、非常に稀。普通のホステスは、そこを目指す必要はありません。目指してもそこにはたどり着けないことがほとんどでしょう。 ここを履き違えてマシンガントークをしてしまう勘違いホステスさんがいますが、それでは相手を疲れさせるだけ。自分の話しを一方的にして許されるのは、相手があなたのことを大好きな場合だけです。 初めてのお客様や、特にあなたに好意がない場合は、一方的に話し続ければそのうち嫌がられるでしょう。スナックで来るお客様は親や恋人・友達ではありません。好きなことを好きなように喋るのではなく、「話題を上手にこちらから振り、相手が話しだしたら聞き役にまわる。」 この流れが出来て初めて【聞き上手】といえるのです。 あなたはこんな聞き方していませんか? 相手が話し出すまでひたすらまち、話しだしたらただ「うんうん」頷くだけでは、聞き上手とは言えません。 さらにお客様がせっかくふってくれた会話に、1つの質問に1しか答えないのもダメな会話です。 例えば、 例①「お盆休みはどこかに行ったの?」 例②「今日も暑いねえ。この暑さいつまで続くんだろうねえ。」 話題をふってくれているのに、聞かれたことしか答えていませんよね。きっとお客様は「え?それだけ?」と思っていることでしょう。 聞き上手な人のリアクションとは? 会話のキャッチボールができ、話しを続けたくなる人は、聞かれたことにプラス言葉を付け加えます。さっきの例①②で、聞き上手な人の会話はどのようなものかを考えてみましょう。 ①「お盆休みはどこかに行ったの?」 「僕は家族と沖縄に行ったよ。」 ②「今日も暑いねえ。この暑さいつまで続くんだろうねえ。」 「いやあ。忙しくて中々お茶も飲めないんだよ…」 など会話は聞かれたことを少しふくらませることで、どんどん広がっていくものなんです。 聞き上手+リアクション 言葉の通じない外国人でも、ジェスチャーで伝えることができるほど。ときには身体でのリアクションで相手に伝わることもあります。相手の話しに感情移入し、しっかり聞くことができれば自然に体が動きますが、慣れないうちは意識的にリアクションを心がけてみて下さい。 ・うなずく うなずくことは、「ちゃんと話しを聞いている。」といったサインです。 想像してみて下さい。 相手がじーっと一点を見つめたまま微動だにせずいると、「あれ?私の話し聞いてる?」と思いますよね。さらに言えば何だか不気味な気さえしてしまいます。何もリアクションがないと、話している方は不安になるものです。 リアクションのない聞き手だと、話しをするのが億劫になり、そのうち居心地が悪くなってくるもの。お客様が話しだしだら、きちんと相槌を打つことが大切です。時には大きくうなずいたり、小さくうなずいてみたり、一定のうなずきではなくメリハリをつけるのがポイント。 悲しい話しの時は表情を曇らせながらうなずくのもいいですし、明るい話しの時は目を大きくしてうなずくのもあり。 「あなたの話しをしっかり聞いてますよ。」というサインを送ってあげましょう。」 ・身振り手振りを加える 驚いた時は手で口を覆ったり、怖い話しの時は耳をおさえたり、「それでそれで!?」と前のめりになったり。 言葉は少なくとも、身振り素振りをつけるだけで、「話しに引き込まれている」といった印象を与えることができます。ただし楽しい話しに大きく手をたたくなど、オーバーにしすぎると下品になってしまうことがあるので、そこは気をつけて下さいね。 会話中に気をつけるべきNGポイント ・上から目線 上から目線で相手に嫌われるといったケースは多くあります。 「その考えは間違ってるんじゃない?」 「そこはこうしたほうがいいよ!」 など、親しい相手ならともかく、初対面の場合は気をつけましょう。たまにいませんか?相談してないのにアドバイスしてくる人。場合によってはお客様を怒らすことだってあります。ただツンデレキャラやSキャラなどキャラを作って売っている人は別ですよ。 しかしそういったキャラで行くならきちんと戦略を練って、あまりいきすぎないよう注意して下さいね。 ・話し泥棒をしない 「明日家族で沖縄旅行に行くんだ。」 「えーそうなの、私も先月行ったんだ。2泊3日でね、最初の日は海に行ってー、水族館に行ってー」 「…」 とっても多い会話ドロボーさん。 相手がこれから話しだそうとしたにも関わらず、自分の話しにしてしまうパターン。自尊心が高く、話題の中心にいないと気がすまないタイプに多いです。心あたりのある人は、気をつけて下さいね。 ・スマホをいじる 会話中にスマホや時計を見ると親密度が下がるというのは、アメリカの研究結果でもでているほど。お客様が話しをしている時にスマホを見るのはよくありません。 「話し聞いてないだろ!」と相手によっては拗ねたり怒ったりすることもあるでしょう。 ただしあまりにも話しが長い時は、ちらっと見ることで話しを切るタイミングになります。しかし基本的にはあまりいい行動ではないので、会話中は注意して下さいね。 まとめ 会話は一方的に話すものではなく、また、ただ単に相手の話しを聞くだけでも成り立ちません。大切なのは、キャッチボール。プロのホステスさんは、「話題を上手にこちらから振り、相手が話しだしたら聞き役にまわる。」ことを心がけてるんです。 ポイントは、お伝えしたように二こと三こと加えるだけ。 相手が喋りやすい状況にもっていくことができれば、会話はどんどん広がっていくでしょう。最初は難しいと感じるかもしれないけど、コツを掴めればとっても簡単なので、会話が苦手だと感じている人は、今回の記事を実践してみて下さいね。
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