誰にも縛られず自由な暮らしを満喫できる一人暮らし。
だけど楽しいのは最初だけで、だんだんと誰もいない部屋に帰るのが、淋しくなることってありませんか。
- 人間関係で疲れたなあ…
- 明日は日曜日なのに、予定がなくて暇だなあ…
そんな時、ふとよぎるのが、「ペットを飼う」ということ。
ペットが入れば、心の支えになってくれるし、癒やしてくれる。
家に帰った時、待っててくれる存在がいると、生活にもハリがでる。
今回は、一人暮らしの人に人気のペットと、ペットを飼うと得られる効果や、
覚えておきたい注意点などをお話していきます。
かわいいだけじゃ育てていけないペット。
飼う前はしっかり勉強して、責任あるペットの飼い方をして下さいね。
目次
ペットを迎え入れるということ
「 可愛い買って!」
一時期、都会の飲み屋街のペットショップで、犬猫が深夜に売買されるのが問題になりました。
酔っ払った勢いで、お客である男性がホステスに犬を購入し、その後すぐ飼えないという状況になったり、またはその犬を返品して、お金を得たり売ったりする悪どいホステスがいたのです。
ペットはブランドのカバンでもなく、アクセサリーではありません。
見栄を張る道具ではないので、一瞬での感情で購入するのは絶対にやめましょう。
ペットを飼うには、お金と環境と飼うモラルが必要です。
- ペットを飼うだけのお金の余裕・なければ家族からの援助はあるのか。
- 住まいはペットOKなのか。
- ペットと過ごす時間を確保できるのか。
犬猫も徐々に寿命が伸び、最近では20歳を超える犬猫もいます。
これから先20年間、「一緒に過ごして、大切に守る!」 という覚悟を決めたう上でペットを飼うようにして下さいね。
ペットを飼うメリット
動物にふれると、「オキシトシン」や「セレトニン」といったホルモンが活性化されると科学的にも言われています。
これは、いわゆる幸せホルモンと言われ、分泌されることで心身とも非常によい効果をもたらしてくれるのです。
- ストレスを軽減する
- 不安や恐怖心を減少させる
- 食欲を抑える
- 気持ちが安らぐ
ペットを飼うことで、鬱病が治ったり、引きこもりがちだった子供が学校に通うようになったりなど、その存在が、生活を大きく変えることは珍しくありません。
アニマルセラピーという言葉が浸透するほど、今では医療現場でもペットの存在は注目されています。
ペットを飼うデメリット
しかしそれとは逆に、何も考えずにペットを飼った人は、以下のような出来事にストレスを感じてしまうことがあります。
- 思った以上ご飯や病院代にお金がかかる。
- 毎日の散歩が億劫(おっくう)になった。
- 鳴き声がうるさい・臭いが嫌。
- 旅行や遊びに行けない。
心を癒やしてくれるはずの存在が、あなたのストレスの原因になってしまっては、飼う意味がなくなります。
まずは自分の性格や生活リズム、環境をもう一度考えて、ペットを迎えるかどうかを考えてみて下さい。
ペットの選び方とは?
「一生ペットを大切に育てる! 」と心に決めたあなた。
ペットといってもその種類は色々です。迎え入れた途端、「知らなかった!どうしよう…」いうことがないように、まずは人気のペットの特徴や特性をそれぞれ見てみましょう。
一人暮らしに人気のペット
犬
ペットの王道といえば、犬が一番に思いつくのではないでしょうか。
散歩に出かけたり、ドッグカフェに出かけたり、一緒に遊びに連れていけるので行動範囲が広まります。
犬を飼っている人同士のオフ会なども多く、そのオフ会を通じて友達の輪が広がることもあります。
しかし犬はもともと群れで生活するという生き物。
淋しがりやで一人ぼっちを嫌います。どちらかというと、一人暮らしには向いてないペットです。
お散歩が必要になるので、犬に合わせた生活が苦にならない人であれば、一人暮らしでも飼うことはできます。
友達が多く、休みは遊びに出かけることが多いなど、忙しい人には不向きです。
また、犬はお散歩が必須なので、めんどくさがり屋の人も向いてないでしょう。
「淋しさを紛らわせてくれるよ。」 「そんなにお金もかからないよ。」 「お散歩に行かなくていいよ。」
ペットを販売する業者や、ペット関係者は一人暮らしに犬をおすすめしますが、 基本的には犬は一人暮らしに向いていません。
先述しましたが、犬は群れで生活する動物です。 お留守番や一人ぼっちは犬にとって辛いもの。散歩や遊んで上げる時間も考えると、一人で飼っていくには、体力・精神力ともに強い意志が必要になります。
実は安易に手を出して飼いはじめて、「やっぱり飼えない。」と言って捨てられるのも圧倒的に犬が多いのです。
犬を飼う前はもう一度、お金・生活環境を考えて見て下さい。
猫
犬に続いて人気のペットといえば猫です。
近年は猫ブームにより、犬よりも人気がでてきているといっても過言ではありません。
人気の秘密は飼いやすさにあるようで、「散歩に行かなくてもよい」「留守番が平気」「お手入れが楽」といった点が人気理由です。
犬に比べると構う時間も少なく、生活リズムを特に合わせなくてもいいところが飼いやすさのポイントかもしれません。
しかし猫によって、甘えん坊ちゃんもいて、犬のようにくっついて回る子や、夜中でも朝でも関係なく走り回ったり、起こしたりしてくる子もいます。
どちらにしても気分屋さんな子が多いので、構われたくない時は見向きもしないのが猫の特徴です。
また、本能で爪とぎなどをするので、時に壁やソファをボロボロにすることもあるので対策が必要になります。
猫はしつけがしにくい動物なので、怒ると飼い主のことを嫌いになるかもしれません。
そういった習性を理解し難い人には、猫ではなく他の動物を選ぶことをおすすめします。
うさぎ
犬のように構う時間が必要なこともなく、ケージでの飼育が可能です。猫のように留守番時にいたずらの心配もないので、一人暮らしのペットとしてうさぎは人気です。
「うさぎってさみしいと死んじゃう!」という噂もありますが、科学的な根拠は全くありません。うさぎは淋しいと死ぬのではなく、12時間絶食状態になると、胃腸の動きが悪くなり、命に危険が及ぶことがわかっています。
淋しいから死ぬのではなく、放ったらかしにしたことで、ご飯が食べれなくなり死に至るというわけですね。
ハリネズミ
ハリネズミもまた、人気急上昇中のペットです。鳴き声もなく散歩もいらず、狭いスペースでも十分飼育できるのが人気の秘密のようです。
犬猫、うさぎのような大きさはなく、過剰な世話も不要なので、一人暮らしにはとても向いているペットでしょう。
エサ代なども少ないので、毎月にかかる負担は犬猫、うさぎに比べればかなり低くおさえられるかもしれません。
ペットにかかるお金と注意点
安い・高いに関わらず、ペットを飼うということは、お金もかかり、自分の時間をペットに奪われるということも頭に入れておく必要があります。
ペットが病気になった時は、思わぬ出費も必要になります。
また、夜中に動物病院に連れて行くとなると、睡眠を削ってでも連れて行かなければなりません。
ペットにかかる費用の一例をご紹介します。
・毎月のご飯・シーツ代
安いものから高いものまで様々ですが、必ず必要になる飼育費です。
多めに見積もって、1万円は確保しておきましょう。
・留守番時の部屋の光熱費
特に夏の暑い季節は、一日中クーラーをつけておく必要があり、光熱費の負担も増えます。
・病院代
毎年かかるワクチン代以外にも健康チェック、骨折や異物を飲み込んだりといった思わぬトラブルは、手術や入院に10万以上かかることもあります。
・トリミング代
犬の場合はトリミングが必要です。
家で洗える犬種でも、犬用シャンプーなどが必要になり、時々ブラッシングなどもしてあげる必要があります。
また、ペット不可の賃貸で犬猫などを飼ってしまい、バレた場合は即退去を命じられることもあります。
罰金を払わなければいけないこともあるので、必ずペット可の賃貸で飼育するようにして下さい。
番外編
保護犬・保護猫カフェ
犬も猫も大好きだけど、「一人暮らしでペットを飼う余裕も責任感もない! 」というあなたは、保護犬カフェや保護猫カフェに遊びにいきましょう。
こには、何らかの理由で捨てられた犬や猫がたくさんいます。
本来は里親さんを探す目的のカフェですが、犬や猫に触れ合うことを目的として訪れる方も多くいます。ボランティアを募集しているところも多いので、休みの日を利用して、ボランティア活動をするのもいいかもしれませんね。
ペット型ロボット
お世話をする必要もなく、おもちゃの一つなので、「生き物はちょっと…。でもペットみたいな存在が欲しい。」という方におすすめなペット型ロボット。
より高度なコミュニケーションも取れる「人工知能アルゴリズム(AI)」搭載のペット型ロボットもまた人気です。
自分の名前を覚えたり、抱っこしたり撫でたりすると喜んだりもします。
まるで本物のペットのような存在で、心を癒やしてくれます。
観葉植物
動物と同じく、ヒーリング効果が科学的に証明されているのが観葉植物です。
ストレスの緩和や疲れを癒やす効果だけでなく、空気清浄効果もある優れもの。
有害物質を吸収するパワーや、カビなどを抑制するパワーもあるので、 インテリアとしてだけではなく、高い効果があることで注目されています。
たくさん種類もあって、虫がつきにくいものや1週間に1度の水やりでOKのなものなど、お手入れも簡単です。
ペットを飼いたいけど、状況的に無理な場合は、観葉植物がおすすめです。
まとめ
一人で動物を育てるということは、その動物の絶対的な信頼を得る親になるということ。あなたには友達や仕事仲間との付き合いがありますが、ペットにはあなたしかいません。
淋しいからといって飼ったペットに、逆に淋しい思いをさせては、ペットの一生も悲しいものとなってしまいます。
今後10年・20年と生きるペットを迎え入れるということは、覚悟のいることです。
命の重さを、しっかり受け止めなければいけません。
今回は少し重い話もありましたが、動物はあなたを成長させ、たくさんの幸せを運んできてくれます。ペットがそばにいるだけで、強くなれることがたくさんあるので、迎え入れた際は、大切に育てて上げてください。
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